司馬昭以前にも多くの臣下が君主を殺害した例があるのに、なぜ現在では司馬昭が君主殺害の悪しき先例を開いたとされているのでしょうか？

実はこれには後日談があってね、成済とその兄が皇帝を殺してから20日後、司馬昭が彼らの一族を皆殺しにするよう命じたんだ。成済はそれを聞くと、兄と一緒に裸で屋根の上に駆け上がり、司馬家の醜い行いを全部暴露して、洛中中に実況中継しちゃったんだよ。結局、兄弟は乱射されて死んじゃった。

《魏氏春秋》によると：「成済兄弟はすぐに罪を認めず、裸で屋上に上がり、下品な言葉で罵り、下から射られて死んだ」って書かれてる。

もう一人の主役・賈充は、この事件で半生罵られ続けたんだ。地位が低い大臣ですら彼を非難したんだから。

庾純っていう九卿の一つである郎中令の大臣がいたんだけど、《晋書》の記録によると、ある時賈充が朝廷の役人を宴会に招いた時、他のみんなは早く来たのに庾純だけ遅刻したんだ。賈充は自分が軽視されたと思って怒って「君はいつも先頭にいるのに、今日はどうして後ろにいるんだ？」って聞いた。これは庾純の先祖が軍隊の末端役人（伍佰）だったことを揶揄したんだ。

庾純も負けてないよ。「ちょっと市場の用事があって遅れたんだ」って返した。これも賈充の先祖が市場の管理役人（市魁）だったことを皮肉ったんだ。

宴会で庾純が乾杯を勧めた時、賈充だけ飲まなかった。庾純が「年長者に礼儀知らずか？」と言うと、賈充は「お前の父親は80歳過ぎてるのに、どうして家で面倒見てないんだ？」って反撃。すると庾純が歴史に残る名言を放ったんだ：「賈充！天下の混乱はお前一人のせいだ！」

賈充が「私は二代の皇帝を補佐して功績を立てたのに、何が悪い！」と反論すると、庾純は「高貴郷公（殺された皇帝）はどこにいるんだ？」と一撃。賈充は完全にメンタルやられて、部下が庾純を襲おうとしたけど他の客に止められた。賈充は恥ずかしさのあまり辞表を出したんだ。
 

【主要人物関係表】
 

孫皓みたいな亡国の君ですら賈充を面と向かって批判して、賈充は反論できなかったんだよ。ある宴会で賈充が「南方では人の目をくり抜き、顔の皮を剥ぐって本当か？」と嫌味を言うと、孫皓は「主君を殺す不忠者にはそうする」って返して賈充は沈黙。本当に赤っ恥だったらしい。

賈充には賈南風って娘がいて、こっちの方が親父よりヤバいんだ。普通「紅顔の禍水」って皇帝の無能を女性のせいにするけど、この賈南風は本物の災厄だった。ていうか「紅顔」ですらないよ。司馬炎が「醜くて背が低く、黒い肌に眉の後ろにアザがある」って酷評してたんだから。

しかも嫉妬深くて、他の側室が妊娠してると戟で腹を突いて流産させた。司馬炎が激怒して廃后しようとしたけど、周りの取りなしで許されちゃったんだ。司馬炎の死後、彼女は姑の楊芷太后を餓死させ、太子廃立の際にはなんと妹夫の息子を後継者にしようとした！これに司馬一族が激怒して趙王司馬倫がクーデターを起こし、賈南風を毒殺。ここから「八王の乱」が始まっちゃったんだ。
 

【賈南風暴政記録】
 

司馬炎の皇后楊芷は賈南風のために助命嘆願したのに、賈南風は逆恨みして彼女を殺しちゃうんだから、ほんと救いようがないね。最終的には自分が立てた偽の後継者計画が原因で殺されるなんて、まさに自業自得だよ。これがきっかけで西晋が滅びるんだから、賈充親子のやったことの影響力は計り知れないね。